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知的財産検定
vol.39
身の回りに多く存在する 知的財産の知識を深めよう
「知的財産」って実は身近なもの。映画や音楽、小説だって「知的財産」のひとつ。今回は、いま注目の「知的財産検定」を紹介します。
実際に起こり得る知的財産の問題発見能力をはかる検定
「知的財産」といっても、ピンとこない人も多いのでは? よく知られているものでは、映画や音楽などの「著作物」。著作権という権利があり、法律で保護されている。その他、特許、実用新案、意匠、商標など、人間の創造的活動によって生み出された物や、事業活動に有益な情報や技術、信用などを、「知的財産」という。
自動車や電化製品などの「物づくり」で優秀な国といわれてきた日本。最近は、技術の発明やデザイン、アニメなどの創作といった「知的財産」を生かしたビジネスで、経済を活性化しようとしているのだ。
「知的財産検定」は、実際に起こり得る知的財産に関する問題や課題を発見し、解決する能力をはかる検定。企業の中には検定取得を、知的財産部門に所属する社員に義務づけたり、一般社員の人事考課のプラス要素として認めていたりするところもあるそうだ。
無意識に知的財産の権利を侵害していることも
レベルは、2級と1級(特許)に分かれている。2級は知的財産全般に関して、社会人や学生などが持っているべき必須の知識、1級(特許)は知的財産(主に特許)に関連した実務経験がある法律・実務のエキスパートが持っているべき専門性の高い知識が試される。2級は出題領域を3科目に分割して受検できる「科目受検制度」があり、3科目すべてに合格すると2級の認定が得られる。
受検者のデータを見てみると、企業の知的財産部門に所属する人、研究開発担当やエンジニアのほかに、営業や企画部門に勤める受検者もいる。
受検勉強には、過去問題が掲載されている公式テキストなどを使って、試験の概要をつかむとよいだろう。
インターネットの普及で他人の創造物をコピーすることも容易な時代。「ネットで見つけた写真を、会社の資料に無断で転載して配布した」などということも、実はやってはいけないこと。気づかないうちに、知的財産の権利を侵害しているかもしれないのだ。一般社会人から弁理士をめざす人まで、取得しておけばキャリアアップにつながる検定だよ。
知的財産検定
●受検料
2級:8925円(7875円)、1級(特許):1万6800円(1万5750円)、 2級科目試験/1科目:5775円(4725円)、2科目:8400円(7350円)
※カッコ内はウェブ申し込みの料金。
●問い合わせ先
知的財産教育協会 検定運営事務局
[TEL] 03(3438)2147
[URL]
http://www.ip-edu.org/
代表的な「知的財産」を覚えよう
※カッコ内は権利にかかわる法律
●特許権(特許法)
発明を保護して独占権を与える代わりに、その発明を公開し、共通の財産として産業の発達に寄与することを目的としている。出願から20年保護される。
●商標権(商標法)
ある商品をほかの商品と識別するために用いられる名称、図形、記号などに与えられる権利。ブランドがこれに当たる。登録から10年保護されるが、永久的に更新が可能。
●著作権(著作権法)
小説、音楽、美術、映画、コンピュータープログラムなどの著作物に対して、著作者が有する権利。創作した時点で権利が生じる。著作者の死後50年、団体名義の場合は公表後50年、映画は公表後70年、保護される。
●営業秘密(不正競争防止法)
企業が保有している営業上、技術上の秘密。ノウハウや顧客リストの盗用などの不正行為が不正競争防止法で禁止されている。